毎年この時期というのはロサンゼルスではE3というゲーム系のExpoが行われ、サンフランシスコではアップルの世界開発者会議(WWDC)が行われるのが恒例となっているように思う。先週はE3でのソニーのキーノト・スピーチを撮ったビデオを見る機会があり、今日はアップルのWWDCの模様をネットで拝見した。
いつもながら思うのは、アップルのプレゼンテーションの上手さである。もちろん登壇したのがスティーブ・ジョブスではなかったので、内容は変わらなかったとしても数段見劣りするのだけれど、分かりやすく伝えることに重点を置いているであろうスクリーンに映し出されるスライドなどは流石と思う。
一方ソニーだけれど、こちらはゲームのプレゼンということもあってか、かなり派手目な演出に感じたが、ソニー・コンピュータエンタテインメントのCEOである平井一夫氏のスピーチは相当な話術で惹きつける魅力を持っていたように思う。
一方で映し出される画面自体はプレステのシンボルである○×△□(丸・バツ・三角・四角)が立体的に表現された背景があり、文字の可読性を悪くしていたように感じた。上の写真では文字は読めるが、ステージ後方からの映像では非常に見にくかった。またステージのスクリーンもメイン以外に左右に1つずつ3面あるものだったけれど、果たしてどれだけの意味があったかは疑問だ。
またゲームの紹介では開発者とおぼしき日本人も数人登壇していたけれど、スピーチ自体を日本語でやって翻訳していた訳だけれど、特に開発者自身が壇上に登る必要があったのだろうか。喋りはヘタな上に翻訳では講演の流れを悪くしていたように感じた。
などといってもソニーや、もちろんアップルも超一流のプレゼン上手な企業ではあると思う。だいたい普通の会社で拝見するプレゼンのスライドなどは見るに耐えないものが多い。あまりにも説明的になりすぎて1つのスライドにたくさん詰め込んだり、喋っている言葉の内容は全部スライドに書かれていたりするのだ。そうなるとスライドは見る気もないし、喋っている内容も聞かれなかったりするように思う。つまりはプレゼン自体が印象に残らないものになるように思うのだ。
もちろんアップルのスティーブ・ジョブスのスピーチなどは天才的なもので、あれは名人の落語のようなもので簡単に真似できるものではないかも知れない。そういう意味ではWWDCのフィリップ・シラーのスピーチは喋りはそこそこだけれど、アップルの文法による内容であるだろうから最も参考になるような気もする。
ちなみに去年のジョブスのスピーチはコチラ。
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